自動車・二輪関連
車両前側
これまでに、国内工場ではエンジン周辺を構成する熱硬化性樹脂プーリーやオイルタンク等の重要保安部品を取り扱ってきましたので、豊富な自動車・二輪関連の業界実績があります。
そして海外拠点でありますベトナムのホーチミン工場では、クラッチやトルクコンバータ等の部品を製造しています。特に熱硬化性樹脂を使用する製品については、当社独自の技術力で他社にない強みを発揮しています。
またベトナムのもう一つの拠点であるハノイ工場では、ホンダ様やヤマハ様向けの二輪部品を生産しており、同工場の主力商品となっています。
今後の自動車・二輪業界向けでは、耐熱性が求められるエンジン周り、そして、長年生産してきた重電部品のノウハウも活かして電気自動車の車載部品にも取り組んでいきます。
材料選定や最適形状をご提案
製品用途に合わせた材料選定を行っております。材料メーカーとのコラボレーションにより新たな材料も開発してきました。
たとえば、メーカー様から軽量化に対するご要望をいただいた場合、金属から樹脂化するとともに、製品強度を確保するために特殊な樹脂を材料メーカーと開発・提案することで採用された事例もございます。
特に、自動車や二輪では耐熱性や強度に注意しながら材料選定を行っています。
また、流動解析なども活用し、樹脂の特性に合わせた最適な製品形状もご提案します。
性能評価に必要な試作品の製造
設計通りの仕様を満たしているか、選定した材料や製造コストも考慮して性能評価用の試作品からご提供しています。切削加工品や簡易金型での試作品、3Dプリンターを使って作成した試作品などを駆使し、多種多様なお客様のニーズに対応しています。このように作成した試作品は、メーカー側で評価が行われ、形状の調整や材料評価に役立てられ、ご好評いただいています。一方でそれは、弊社のノウハウの蓄積でもあるため、新たな開発品へのご提案にも活かしております。
試作品での問題点を改善していくことで、円滑に量産への移行も実現します。
自動車・二輪の量産ライン
プーリーやオイルタンクなどは専用ラインで製造しております。たとえば、車載用の各種リザーバータンクを製造しておりますが、複雑な形状なため、製品の上部品・下部品を別々に成形し振動溶着にて接着しています。 金属ブラケットを自社内で組み付けして、
コンタミ管理や耐圧管理、エアリーク試験なども行っています。1点1点、細かな部品を手配して自社内で組み立てる工程を当社が一貫してご提案できますので、ご相談ください。
金属製のプーリーを樹脂化することで軽量化や低騒音化を実現
プーリーとは、エンジンの回転をベルトに伝えたり、ベルトの位置決めやテンションの調整等に用いられる部品で、弊社では樹脂化(モールド化)することに成功しています。弊社の樹脂プーリーは、金属のベアリングをインサート成形しており、他社にない特異の技術です。材料の多くは、耐熱性・耐油性を向上させるフェノール樹脂などの熱硬化性樹脂を使用しております。
メリット1
従来の金属プーリーの代替として用いることで、軽量化に大きく寄与できます。
(例)従来品の三分の一に軽量化。
メリット2
金属プーリーと比べ、動作時にフレ精度アップ振動が軽減し、騒音を抑える特徴もあります。
メリット3
さらに、溝のある形状などの複雑形状のプーリーに関しては、コストダウンできる可能性があります。もちろん、性能も維持しております。