重電・産業機器
家庭用ブレーカーから工業用漏電遮断機まで様々な用途に使用される配線機器部品、また、雷から各種機器を守る避雷器部品なども製造しています。
特に、弊社では熱可塑性樹脂のみならず、熱硬化性樹脂も取り扱っており、熱硬化樹脂では特に耐熱性、電気絶縁性などに優れたフェノール樹脂が多く使われています。また、製品の肉厚が薄く背の高いリブにより、樹脂を充填するのが難しい場合や「喰い切り」と呼ばれる構造による金型破損事後も考えられますが、弊社ではノウハウを盛り込んだ金型機構で防止しております。もちろん熱硬化性樹脂ですので、バリが残ります。「喰い切り」のある金型やバリ処理機を使用するなどして念入りに後処理しています。射出成形・トランスファー成形・圧縮成形など多様なニーズに対応することが可能です。ゲートも、トンネルゲートや型内ゲートカット、サイドゲートなどから成形形状に合わせて最適な手段を選択しております。
材料選定や最適形状をご提案
製品用途に合わせた材料選定を行っております。材料メーカーとのコラボレーションにより新たな材料も開発してきました。
たとえば、サーキットブレーカーのメーカー様から耐熱性や耐トラッキング性に優れた材料を求められたときは、材料メーカーと協力し、独自の開発材を提案するなど取引拡大につながったこともあります。
特に重電や産業機器部品の製品では、強度・耐熱性・難燃性などに十分注意しながら、材料選定を行っています。
また、流動解析なども活用し、樹脂の特性に合わせた最適な製品形状もご提案します。
性能評価に必要な試作品の製造
設計通りの仕様を満たしているか、選定した材料や製造コストも考慮して性能評価用の試作品からご提供しています。切削加工品や簡易金型での試作品、3Dプリンターを使って作成した試作品などを駆使し、多種多様なお客様のニーズに対応しています。このように作成した試作品は、メーカー側で評価が行われ、形状の調整や材料評価に役立てられ、ご好評いただいています。一方でそれは、弊社のノウハウの蓄積でもあるため、新たな開発品へのご提案にも活かしております。
試作品での問題点を改善していくことで、円滑に量産への移行も実現します。